イエローストーン国立公園の気候や季節を解説

１・イエローストーンの環境

1-1・イエローストーンの位置

イエローストーン国立公園はアメリカ合衆国の中央よりやや西側の、ワイオミング州、アイダホ州、モンタナ州にまたがっており、中部ロッキー山脈上に存在しています。面積としては四国の半分程もありますから、天候、気温なども公園内で大きくばらつきがあります。

1-2・イエローストーンの標高

標高の平均は2,000～2,400ｍなので、全体が富士山の５合目くらいの高さにあることになります。そのため、夏以外は雪が降る場所が多いです。

国立公園としては1年中空いていますが、車で入りやすいのは6月から9月です。

1-3・イエローストーンの降水量

イエローストーンは年間を通して降水量が少なく、少ない時は月間で20mm程度、多い月でも60mm程度しか降りません。東京と比較すると、冬は半分程度、夏は1/3程度しか降らないことになります。

1988年、イエローストーン国立公園では、半年にもわたる山火事が発生し、東京都の1.5倍もの面積が焼失しています。この火事は降水が少ないことによる乾燥と無関係ではありません。鎮火したのは11月で大雪による影響が大きかったというのは高地ならではの話です。

２・イエローストーンの四季

2-1・春

昼間の気温としては10℃から20℃程度で過ごしやすいですが、夜間はマイナスになる事が普通で、マイナス20℃という場所すらあります。防寒はしっかりできるようにしておきましょう。

春とはいえ、日本のような温かさはありませんから自然観察は難しいと思う人もいるでしょうが、たとえ寒くても自然の雄大さを見せつけてくれるのがイエローストーンの懐の深さです。夏に向けて芽吹く草木もこの季節ならではの楽しみですし、雪解けの山々にも動物たちはしっかり活動しています。

道路状況は天候によって変化しますが、雪や嵐で交通が制限されたり、封鎖されたりすることも珍しくはありません。道路状況には注意しましょう。

2-2・夏

イエローストーン国立公園のトップシーズンです。7、8月は日中28℃程度まで気温が上昇し、かなり軽装で活動できます。とはいえ夜間は10℃以下に下がりますから、日本の夏を過ごすような格好でいることはできません。

気候が良いので草花の観察も容易にできますし、許可証を購入すれば鱒などの釣りにチャレンジすることもできます。

観光客が多い季節ですが、その活気を楽しむのも世界的に有名な国立公園ならではでしょう。

2-3・秋

イエローストーンでは初秋には日中10℃を超える日はあるものの、夜間はマイナスになりますし、11月には最高気温が4℃程度、夜間はマイナス10℃くらいまで下がりますから、東京に比べれば真冬より厳しいと思った方がよいでしょう。

とはいえ自然に触れ合うことができないわけではありません。紅葉もありますし、11月までは有料の許可を得た上で釣りもできます。また、温泉の付近に暖かさを得るために集まる動物を見ることもできますから、秋ならではの見どころがたくさんあります。

道路環境としては11月初旬に多くの道が閉鎖され、個人として車で出入りできるのはモンタナ州のガーディナーとクーク・シティのみになります。

2-4・冬

秋と同様に車で入れるのはガーディナーとクーク・シティのみです。12月から3月半ばまではスノー・ロッジかマンモス・ホットスプリングに宿泊することになり、スノーコーチという冬季専用の車両に乗っていくことになります。

気温としては日中でもマイナスになることがあり、夜間はマイナス20℃という場所もありますから、寒冷地に行くつもりの準備が必要になります。

寒いことは覚悟しなければなりませんが、イエローストーンでは冬にしかできない体験があります。雪に覆われた白一色の世界で噴き出す間欠泉を見るのはこの地域ならではですし、スノーハイキングやクロスカントリースキー、アルペンスキーなどが楽しめます。イエローストーン内にあるビッグスキーリゾートはアメリカでも最大のスキー場です。湿気も少ないことから、サラサラのパウダースノーでスキーを満喫できます。

また、夏には観光客が多い場所を、冬はかなり静かに見ることができる良さもあります。運がよければ世界に名だたる観光地を独り占めできる瞬間もあるかもしれません。

３・まとめ

イエローストーン国立公園の気候状況や季節の変化を解説しました。トマトツアー株式会社では、イエローストーン国立公園を訪れる方が、どの季節でも快適な旅ができるように、服装や携行品のアドバイスも行っています。

渡航や宿泊も含めて、お客さまの立場に立ったサービスを提供いたしますので、イエローストーン国立公園への旅行をお考えの方はぜひトマトツアー株式会社までご相談ください。